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追悼。CHANGESBOWIE

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    【1990年5月に実現した4度目の来日を記念して発売されたベスト盤『チェンジスボウイ』】


    今からざっと約26年前。
    某大手出版社に勤めていた知り合いの方から

    「秋雄くんはデュラン・デュランとか関心ない?チケットあるんだけど」

    と聞かれ

    「えっ?デュラン・デュラン?…名前ぐらいしか知らないけですけど」

    「知り合いが行けなくなってしまって誰か行きたい人がいたらゆずってあげて…って言われてるんだけどもし少しでも関心があるのなら…」

    ということで頂いたチケットが
    なんと
    デヴィッドボウイの武道館公演チケット。\(◎o◎)/
    *どこがデュラン・デュランよ?(笑)

    で、デヴィッド・ボウイ

    デュラン・デュランよりはさすがに知ってましたが、
    かつてグラムロックの大物だったらしいのに
    コロコロと時流に合わせ節操なく転向して
    「レッツダンス」などをヒットさせたMTV狙いの
    ビジュアル系モデルシンガー。
    「戦場のメリークリスマス」では坂本龍一にキスをして気絶させるシーンなどを披露したなんともナルシスティクでちょっとキモい人…程度のイメージ。

    当時、ニール・ヤングルー・リードに心酔してた自分からすれば、
    真面目に聴こう…と思うような人ではありませんでした。

    なのでコンサートまでCDを何か手に入れてちょっと予習しておこうか…などという気も無く全く白紙(というか若干のマイナスな偏見付き)のまま武道館へ。

    で武道館。
    これがまたアリーナの中々にいい席。
    武道館だというのに肉眼でも充分に見える実にベストな距離。

    ベストヒットツアーとの触れ込みだったので
    きっとオープニングから豪華な凄腕バンドと女性ダンサーなども従えてド派手にチャラくスタートするんだろうな…と思いきや、

    ボウイ本人がたった一人でいきなり地味に登場。
    それもマーチンか何かの12弦アコースティックギターを抱えて。

    この人はあくまでも弾くのではなくファッションとしてチャラいエレキを一応抱えてます…的な軟派な印象があったので

    えっ、もしかしてこのままアコギを弾きながらディランばりに歌っちゃうの?

    もしかしても何も
    場内の歓声が静まったところで思いのほか力強いしっかりとした入魂の12弦アコースティックギターの迫力あるストロークと
    深く訴えかけるボーカルのみで
    「SPACE ODDITY 」
    なる曲がスタート。

    そのアコギ一本で弾き語った驚く程に威厳に満ちた荘厳な演奏は

    節操なく時流を次々に追いかける軽薄なビジュアル系スター

    という自分の持っていた愚かな偏見を軽く吹き飛ばすには十分過ぎるものでした。

    その後、バンドの面々が登場するも、始まったのは
    これまたストーンズばりの実に男っぽいタフなガレージロック。

    中盤辺りからようやくそれまで自分がイメージしていたボウイのテクノっぽいスペイシーなやつやダンスものも出てきましたが、
    いずれも深い信念が伝わってくるような真摯な演奏。

    成る程そのスタイルはコロコロ変わっても
    ボウイ自身の本質はびくともしないまごうことなきロックの本流、不動の信念に生きる人だったのだ…と自身の不明をいたく恥じた次第。

    人は見かけによらないと(笑)

    後、個人的にはボウイがステージで使用していたエレキが
    フライングV90ダブル
    という
    自分も今に至るまで愛用しているギブソンの超マイナーモデルの姉妹機種(自分はフライングVではなくSGタイプの90ダブルモデルでしたが…)だったことがちょっと嬉かったり、
    途中、テナーサックスなどを抱えた実にスタイリッシュな姿が普通のシンガーソングライターではまずあり得ない光景で
    それがまたとても興味深かったり…ととても楽しめました。

    で、コンサート後に、
    最初はもともとアコギの弾き語りでイギリスのボブ・ディラン的にデビューして、鳴かず飛ばず
    それからグラムロックに転身してカルトスター、そして時代のカリスマに…という経緯や
    ルー・リードイギー・ポップを世に広めたプロデューサーとしての功績などようやく知ることに。

    とは言え、それからボウイやグラムロックにはまる…ということは特になく、
    相変わらず自分はニールルーディランを聴き続けたわけだったのですが。f(^_^;

    しかし、今回ボウイの急な訃報を聞いて

    あの武道館にたった一人で登場していきなりガツンとやられた
    強烈な体験がつい昨日のことのようにぐわ〜んと蘇って…。(ToT)

    信念を伝えるには魂とアコギ一本あればいいんだぜ

    この決定的な事実を身をもって自分に体感させてくれたのは89年のニール・ヤング
    他ならぬ90年のボウイその人だったのだ…ということに改めて。(;_;)

    けして熱心なファンではありませんでしたが
    そんな自分にすら生涯の支えとなるような体験を与えてくれた我が永遠のアコースティック・ヒーローズ(あの1曲への感謝を込めて今はそう言わせて下さい)の重要な一人。

    享年69。

    その魂は、きっと今、また新たな大宇宙の旅へと…。
    May God's Love be with you ….



    Ground Control to Major Tom
    Ground Control to Major Tom
    Take your protein pills and put your helmet on

    Ground Control to Major Tom
    Commencing countdown, engines on
    Check ignition and may God's love be with you

    Ten, Nine, Eight, Seven, Six, Five,
    Four, Three, Two, One, Liftoff


    SPACE ODDITY by David Bowie




    合掌。


    築 秋雄

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