【写真1.榊義弘ライブのポスター。】
【写真2. 8年ぶりに見る榊義弘さんのライブ。】
【写真3. スティーヴ エトウさんとの邂逅。】
とにかく13日(土)は濃い日でした。
まず15:00〜から
田端の文化座アトリエにて
劇団文化座サポーターズ友の会 望年会
に出席。(前拙記事参照。)
〜19:30の二次会終了とともに
大急ぎで新橋へ。
お目当ては
新橋「何やってるBar」
で開催されている
榊義弘(さかきよしひろ)さんの東京ライブ。(写真1参照)
榊義弘さんとは
奄美出身のシンガーソングライターの草分け。
草分けと言っても単に最初の人…というだけではなく
そのオリジナリティにおいてにわかに比べられるものが無いほど突出した最初の人…ということ。
例えれば、初めて登場したプロ野球レベルの高校球児、もしくは社会人野球の逸材…。
しかも、そのプロの世界においてもあまり見当たらないような独特な個性が…。
なので、
多くのフォロワーを産み出しつつも
今だに屹立した存在であり続けているという…。
そう言う意味で
奄美の音楽関係者にとってはまさに'別格'の存在か…と。
ポップコン(ヤマハのポピュラーミュージックコンテスト)全盛の頃、
入賞者の常連ながらグランプリに届かなかったのは
その音楽が洗練され過ぎていたからなのだと、
榊さんの音楽に魅了された当時の誰もが瞬時にその価値を理解したものです。
都会(中央)の連中よりも遥かにお洒落で粋な音楽をこの奄美大島から突然変異のように発信した…という点では今にして思えば空前絶後。
自分の少し上のうるさがた(!?)の先輩たちが、こと榊さんの話になると皆、瞬時に少年のような眼になるのは、
いかに大きな夢をこの人が当時与えたかの証。
今回のライブをブッキングした
O 先輩
(高田渡さんが奄美に来島した時、なんと弱冠17才でそのオープニングアクトで演奏。あのブルーグラスの超絶技巧曲「Black Mountain Rag」を披露した…という人(◎o◎))
前日の12日に榊さんライブを主催した
西荻「ぱいあろっか」のオーナー
I 先輩
(自分に初めてジャズコードの響きを教えてくれたモノホンのブルースメン)
そして、若干世代は下がりますが、ASIVIやあまみエフエム、そして、「カサリンチュ」をメジャーに送り出したり…と奄美の音楽シーンを現在も強力にリードする
アーマイナープロジェクトの
麓健吾(ふもとけんご)さん
(榊さんのCDに味わい深い文章を寄せています…!)
なども
広い意味でのそんな榊チルドレンのお一人。
で、この日は
9月の拙『希望の翼』〜エピソード8
で共演した奄美出身メジャーデビューのパイオニア
平田輝さん
も大ファンとのことでなんと聴きに来ておりました…。(◎o◎)
榊さんは近年はサーファーやフィッシャーとしても活躍してるらしく、
サーファー仲間も沢山…そして、
そんな体験からかとてもシンプルでストレートな楽曲や
「てげてげで行こう」
のような愉しい脱力系ナンバー
もありまた素晴らしかったですが、
やはり自分はちょっとジャジーでスウィングするポップコン時代の代表作
「国際キャバレー」
にとどめを…。(ToT)
屋仁川通り(奄美市名瀬の飲み屋街)
をあんなに素敵に歌った歌はないでしょう。
歌の魔法…を最初に身近に教えてもらった必殺チューン。
こんなに軽やかにユーモアとウィットを持ってメロディと化した故郷の飲み屋街の歌を持つ我々(そして奄美)はなんと幸せなのか…。(;_;)
東京ブギウギに匹敵する(!?)この名曲を8年ぶりに口ずさめたなんとも最高な夜でした…。(写真2参照)
※それからこの夜はもう一つ感動的な出来事が…。
来年1/16の渋谷マウントレーニアホールワンマンで
なんと平田輝バンドのパーカッションを担当することが決定している(◎o◎)
スティーヴ エトウさん
(布袋寅泰や吉川晃司のサポートでも知られている方で、近年なんと何故か奄美にハマりソロスタイルで何度もASIVI公演を行っているスーパーパーカッショニスト。)
も後から聴きにいらしたのですが、
このスティーヴさんとは
屋宮直逹さん
という島の先輩がメールで近況を送って下さる際にいつもお馴染みの方でしたので、
どうも初対面という気がせず、すぐに挨拶したところ
あちらもそれは同じだったらしく(笑)
これは直逹さんに2ショットの写真を送って驚かせよう…とパチリ(写真3)
そんな
懐かしい再会と
新たな出会いと
そして
我らが夢の国際キャバレーに乾杯…!
♪俺の好きなあの子は東京へ逃げてったし
こんな夜は赤目の兄ちゃんと酒を飲むに限る
畳の上じゃおばちゃんが島唄を口ずさんでいる
島唄はまるでおばちゃんのブルースみたいだね
幽霊屋敷を飛び出して
ふらふら よたよた さまよい歩けば
たどり着いたよ屋仁川通り
首を傾けて右に回れば
可愛いおばちゃんの待ってる国際キャバレー
「国際キャバレー」by 榊義弘
築 秋雄