【写真1.ワビサビ京都探訪その1.金閣寺】
【写真2.ワビサビ京都探訪その2.龍安寺 石庭】
【写真3.ワビサビ京都探訪その3.龍安寺 銭形つくばい"吾唯足知"(ワレタダタルヲシル)】
【写真4.ワビサビ京都探訪その4.銀閣寺】
【写真5.ワビサビ京都探訪その5.哲学の道】
一昨日(30日)は
築秋雄関西ツァーVol.6
の最終日。
京都モダンタイムス主催の
『スローミュージック』
に参加してきました。
いや〜これがまたメチャ楽しかったですよ〜!
そして、いや〜ホンマいいお店やったわ…。(ToT)
詳しいレポートはまた後ほど!
しかし、今回の関西ツァーも本当におかげさまで大変充実したものとなりました!
旅先で出会えましたアーティストの皆さん、お店のスタッフの皆さん、
そして何よりも各会場に足をお運び下さいました皆様方、
ホンマおおきに…(T_T)
次回は秋口にまたあるかも…?かな?
またその時はどうか何卒おこしやす。m(_ _)m
で、昨日(31日)は夕方の列車の時間まで、わが日本の誇る古都、京都をじっくりと散策しました。
まずは市バス乗り放題パス(¥500)を購入。
京都入り3度目にしてついに、大定番の
「金閣寺」へ。(写真1参照)
いや〜凄かったです…って、まずは人波が(^。^;)
中学生か高校生の修学旅行団体に
中国か韓国かの大集団、
タイかインドかという民族衣装をつけた人たちに
欧米人たちの個人旅行とおぼしきカップルやツァー団体客の群れが続々と…。
さすがはもともとが迎賓館として建てられたという『金閣寺』どす。
教科書で観た通りのキンキラキンな景観にしばし感心していると、
中国語(かな?)で
「ちょっとお兄さんどいて!」
などと、金閣寺をバックに連れの女の子たちを記念撮影するのに夢中な傍若無人なオッサンに無遠慮に言われ、ちょい興醒めも…。
へぇへぇ、お邪魔でスンマヘンな。
しかし、まずは
エクスキューズミー
やろうが、このバカタレめ。(-"-;)
しかし、このキンキラキンを焼き払った小坊主はまたホンマどえらいことしたもんやなぁ(三島由紀夫『金閣寺』参照)…と改めてそのブツを目の当たりに見るとそんなちょっと不謹慎な感慨もハハハ…(^。^;)
で、次に足を向けたのがあの枯山水の石庭で有名な
龍安寺。
まずはその石庭を。(写真2参照)
ウ〜ム。
「ここには哲学の全てがある…」
と、ある高名なドイツの学者さんがおっしゃったそうなのだとか。 (都タクシー運転手さんの説明より。)
ウ〜ム…。
確かに見る者をどこか殺気出させる(!?)金閣寺とは違って
この石庭は見る者をどこか深い深い思索へと誘(いざな)う力がありやんす。
ウ〜ム。(としばし無い頭ながらそれはそれなりの思索の森へ…(^。^;))
そして石庭から方丈の裏に回って邂逅したのが
銭形つくばい"吾唯足知"(ワレタダタルヲシル)(写真3参照)
ウ〜ム。
なんでも
「禅の格言を謎解きに図案化された無言の悟道」(龍安寺入場パンフレットより)
なのだとか。
ウ〜ム…。
ロゴスで構築された西洋哲学とはまた別次元の超高度な抽象的哲学世界が確かにここに…
すわっ、ちょちょっと日本人って実はかなりイケてるんじゃない?
…ぬぁ〜んて気分にさせられる
ちょっと危ない(!?)麻薬的磁場が確かにここに…。
一般の我々でさえちょいそんなハイ気分になるわけですから、
ずば抜けた頭脳を持った天才たちが、その秘密を是が非でも解読して世界を驚かせてやろう…と思ったのは理の当然。
世界に初めて影響を与えたと言われる日本発の哲学を発信したのが京都学派の人たちだった…というのが、成る程よくわかりやす。
ではでは、せっかくならそんな京都学派と呼ばれた古(いにしえ)の哲学青年たちの青雲の志と浩然(こうぜん)の気をここは少しでも吸い込みたいものだ…と、足をのばしたのが、かの有名な
哲学の道。
しかし、まずはその前に拝観入場時間のリミットが間近に迫った
銀閣寺から。(写真4参照)
ここも観光客は団体含め当然の如く沢山おりましたが、
何故か金閣寺よりも殺気立つ(!?)雰囲気が少なく、気持ち落ち着けたのはなんとも不思議でした。(ここは何故か小学生の団体見学がやたら多かったな)
やはりド派手な純金の金箔より、経年変化を経た漆塗りの塗装がホッとさせます。
因みに何度か焼失し再建された金閣寺と異なり、
この銀閣寺(因みに建立は金閣寺完成から70年後)は一度も焼失などが無く
基本、文明14年(1482)室町幕府時代完成当時のまんま現在に至ってるのだそうです。(再び都タクシーの運転手さんの説明より。)
成る程、それは貴重ですね。
まさに桃山文化の生き証人を見てるわけですから。
で、そのあまりにも渋い幽玄な銀閣寺の裏山を登り実に風情ある夕暮れの京都の町並みをゆるゆる一望した後、いよいよかの
哲学の道へ。(写真5参照)
かの…たって、ハイ、これごく普通の川沿いの小道です。(^。^;)
皆さん、ちょうど犬を散歩させる時刻でしたし。
まぁ、ここをかつて『善の研究』の西田幾多郎先生や
『時と永遠』の波多野精一先生などが思索しながら歩かれた…というね。
ビートルズが歩いたアビーロードの横断歩道みたいなものです。(多分!?)
"吾唯足知"
ウ〜ム。
やはり京都は深いどす。
コテコテ大阪とはまた違うワビサビ京都の魅力。
ありがっさま!関西。
またいつか勉強させてもらいに来やす。
ホンマおおきに…。
築 秋雄